就職活動での一次面接、二次面接ぐらいで考えてみるべき2つの視点
これは、ある程度の人数規模を持つ一般的な日本企業に対する大学生の就職活動において、
一次面接、二次面接ぐらいで考えてみるべき視点を私なりに書いてみたものです。
面接の回数が少ない小さな規模の企業や、外資系企業などへの就職活動では異なる可能性が
ありますことをご留意ください。
■面接官が誰かを考えてみる
面接官がどんな人か、考えたことはありますか?
一次面接、二次面接に出てくる面接官は、人事の社員という事もあるとは思いますが、
他の仕事が専業で採用の時期に面接官を依頼されて(初めて)面接官をやる、
という人が多いものです。
若手社員が多いのも、要は駆り出されているということです。
そういう人たちからすると、面接の直前に渡される数多くのエントリーシートを
全部読む時間は残念ながらほとんどなく(他の仕事があるので)、さっと目を通して
分かりやすいかどうか、ということでも心証が大きく変わります。
面接官は「次は何を聞こう?」と考えて面接中にエントリーシートを見ますが、書き手が
触れてほしい事柄を明確にしてくれていると、面接官もより話も進めやすいものです。
エントリーシートを分かりやすく読みやすく作るという事は、そういう人たちに対してでも
あるということを考えると、
・自分が言いたいことをまとめて箇条書きにする
・言いたいことを目立たせる
・読みやすい文字(と大きさ)で書く
などに従って作るということが、理にかなっていることが分かると思います。
■面接官が持っている評価シートの中身を考えてみる
面接官は評価シートにいろいろ書きこんでいる(ように見えます)が、そこには
どういう項目が並んでいるのでしょう?
彼らが持っている評価シートには、実は驚くほど簡単な項目しか並んでいません。
・礼儀正しいか?(1-5点)
・相手の目を見てはっきり話しているか?(1-5点)
・会社に合いそうか?(1-5点)
・一緒に働きたいと思うか?(1-5点)
・コミュニケーション能力はあるか?(1-5点)
などの評価項目が3〜5つぐらいあって、
・論理的思考能力が高いか?
・学生時代に卓越した実績を残しているか?
などといった評価項目は皆無と言ってよいです。
学生時代に成し遂げた事は何ですか?
これまでに直面したどんな困難をどう解決しましたか?
などなどのありがちな質問も、その成し遂げた・解決した対象の物事がどれくらい大きいか
ではなく、いかにその内容を論理的に、伝わるように話せているかということに高い比重を
おいて聞いています。
お気づきのようにこれらの項目や質問は、過去の経歴はどうあれ、面接でうまく面接官と
コミュニケートすることによって、評価を上げることが十分に可能なものとなっています。
また、いろいろな質問を想定して事前に答えを用意するということもあると思いますが、
聞かれてもいないのにそれらを話し続ける事は、会話ではなく独白になってしまいます。
(独白:演劇で、登場人物が相手なしでせりふを言うこと。)
用意してきた事があったとしても、それらはあくまで会話の、コミュニケーションの中で
使うようにしてください。(難しいところですが、用意して暗記しすぎると、ちょっとした
会話の変化に対応しにくくなってしまうというデメリットもあります。)
どうしても周りの人と比べ、不安になってしまうことがあると思いますが、特に一次面接、
二次面接では、いかにきちんと面接官とコミュニケートできるかということを考え、少し
リラックスして受けたらよいのではと思います。
[by spoly]
就職活動はもちろん大学生にとって初めての体験だと思いますが、一次面接、二次面接の段階で
不安を感じすぎている、もしくはとにかく自分をアピールしなければと、必死になりすぎて
しまっている人が多いと感じたので書いてみました。(私自身は人事部社員などではありません)
面接が進んでいくにつれ、その企業により興味を持ち、調べて行くにつれて話せることが
増えていって自信を持てて、より相手に印象を残せる、、というよい循環はよくある事だと
思いますし、最初からハードルを感じすぎない方がよいと思っています。
また、自分のことだけでなく面接官や評価の基準についても考えてみることにより、少し客観的に
なれる部分があるのではと思います。(例えば1対3の面接では、この面接官は自分以外にもあと
2人の話を限られた時間の中で聞かなければいけないのだ、と認識した上で話すことなど)
ここに書いたことは、就活の基本的な、基礎的な事だとは思いますが、就活をされている方の
なにかのご参考になれば幸いです。