アメリカ大統領選挙の「事実を確認」するサービス、ファクトチェック

先日TBSでもニュース中に取り上げられていたが、アメリカ大統領選挙に向けて有権者に対し第三者の視点から情報を提供しているのがFactCheckというサイト。

ファクトチェックとは文字通り、「事実を確認する」という意味。

アメリカ大統領選挙では、以前も取り上げたようにオバマ氏とロムニー氏の直接の論戦の機会があり、そこで発せられた言葉が事実であるかを確認している。また、テレビCMやその他の活動においても同様に、実績や事実に対する誇張表現がないかをチェックしている。

例えばこちらの記事では、最近のオバマ氏のCMを取り上げている。その中でオバマ氏は在職中に520万人の新規雇用を生み出したとしているが、FactCheckによると、32.5万人だという。その理由として、オバマ氏が大統領に就任しての1年目には430万人の雇用が失われたこと、CM中の数字は民間セクターのみの数字であり、政府関係者の削減が含まれていないこと、などを挙げている。


[by spoly]
確かにCMに出てくるグラフは、2010年3月から2012年9月の間の新規雇用に関してであり、それ以前の在職期間に関しては触れておらず、誤解を招くものになっている。しかもこのグラフは冒頭の3秒ぐらいしか流れず、このグラフの会期まで確認できる有権者はほとんどいないだろう。ロムニー氏の方のCMは見ていないが、きっと同じようなことがあるのだろう。こういうサービスまで確認する有権者が多いとは思えないが、アメリ有権者はどう判断するか。