重要な6つのスタートアップのトレンド(2011年)
1.チェックイン(Check In)の劇的な進化
位置情報を元にしたチェックインサービスを提供すると見なされていたメジャーなスタートアップは、
静かにそれ以外の場所に希望を見出そうとしていた。
・FoursquareはYelpのようになった。
・SCAVNGRはLevelUPという支払いアプリをリリースした。
・フェイスブックプレイスは他のコンテンツのためのタグサービスとなった。
・サービスのパイオニア、BrightKiteは、グループメッセージサービス提供にピボットした。
しかしチェックインサービスは終わったわけではなく、変わりつつある。
いくつかのスタートアップ、HotlistやDittoは今いる場所ではなく、これから行く場所を表明してもらい、
友人のイベントや企業のオファーと結び付くような仕組みを作ろうとしている。
2.グループメッセージサービスアプリの成功と失敗
South by Southwestで話題になったが、関連する企業はより多くの企業に買収された。
・SlideはGoogle Group Messaging AppのDiscoに変わった。
・BelugaはFacebookに買収された。
・GroupmeはSkypeに買収された。
また、AppleがiOS5にグループメッセージ機能を付けると発表した。
3.全てのものに「Birchbox」を
2010年のサービスローンチ時、Birchboxは製品を定期的に受け取るモデルを見つけていなかった。
Grouponが2008年にサービスリリースし、日常的に使うサイトを熱狂的なものへと変えたように、
Birchboxは2011年を、新しい製品の定期的な申し込みサービスを全てのものに可能にした年とした。
細々したものや、ペット関連用品などを、月々届けてもらいたいと思わないだろうか?
Birchboxはそれを可能にする。
万が一、まだカバーされていないニッチな領域があるとすれば、5ヶ月後にリリースしたMemberlyが
DIYプロジェクトとしてそれを可能にする。
4.個人間やり取りのマーケットプレイスがよりローカルに、リアルタイムに
eBayやAmazonが作ったマーケットプレイスは素晴らしいものである、もしあなたが売ろうとしているのが
サービスだったり、残り数分で無価値になってしまうコンサートチケットなどメールでのやり取りでは
間に合わないものでなければ。
ZaarlyやTaskrabbitといったサービスが、これらを解消している。
5.オンラインからオフラインへ
オンラインデートサービスが奇妙に思えたのはいつだっただろう?
Match.comによると、過去3年で結婚したカップルのうち17%は、オンラインデートサイトで出会っていた。
我々は、オンラインとオフラインがクロスしていくことにどんどん慣れており、便利さを感じている。
Airbnbがサービスを世界展開するために資金を調達し、車をレンタルするZipcarがIPOをした。
ただのネットサービスではなく、それが生活全ての側面に影響を与えるようなビジネスを作り出すには、
どうすればよいか。
6.ニューヨークがテックシーンにおいてプレゼンスを高めた
[spoly]
チェックインサービスは各種企業が提供していて、日本でも(主にFacebookによって)
少しずつ浸透してきているが、時間軸を未来においた新しいサービスができてくる。
ユーザーに、「これからの行動」を表明してもらうことにより、企業が新しいサービスを
提供できる可能性が広がって行く。
Birchboxは、まだ日本にはあまり無いコンセプトだと思うが、アメリカでどのように
広がっていくか、これからが興味深い。